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節電③クーラー

会社の受付では夏でも毛布のひざ掛けが手放せません。冬ならわかりますが暑い夏にですよ。劇場も寒すぎます。私は夏に劇場で風邪をひくことが多いので風呂敷を膝に掛け、マスクをして観劇します。タクシーの中も冷えていますね。運転手さんは健康管理が大変だそうです。タクシーに乗り込むとすぐクーラーを止めてもらっています。とにかく屋内と屋外の温度差がありすぎると皮膚の温度調節機能がうまく働きません。老齢化?

車で仕事をしている方々が道端に駐車し休憩するのを良く見かけます。エンジンをかけ涼んでいます。その脇の歩道を歩いているとエンジンの熱風に思わず顔がゆがみますが中の運転手さんは涼しげに寝ていたり携帯メールを楽しんでいたり。1台の車がアイドリングすることで周囲の温度はうなぎのぼり。一人の快適のために何人不快になるのか?

電車や会議室でも扇子を使っている人はちらほら。つまりまだ温度設定が甘いということか。
かつて学校にも家にも電車にもクーラーはついていなくて、それでも問題なく過ごしてきた。その当時はこんなに暑くなかったからという人もいるが、あらゆるところでクーラーの使用を控え道路の舗装を吸水性の高いものに変えれば外気温はずっと下がると思うのですが。打ち水でもかなり涼しくなるし、街路樹を含めもっと緑を増やせば外気温は下がります。

安易なエネルギー依存から自然の摂理を活用する知恵依存にシフトする絶好の機会です。
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by 10nenchodo | 2011-07-12 01:16

節電②クールビズ

川勝平太静岡県知事は英国仕込みの紳士で暑くてもネクタイと上着を着ているとのこと。県の職員も議会では知事に習い上着とネクタイを着用。節電対策で議事会場の温度設定が高いので職員から何とかしてほしいとの要請で上着は着用しないことで議会の承認をとったとか。

英国は真夏でもネクタイを締めスーツを着て歩いても汗をかかないほど気温は低く乾燥しています。だから夏でもたまにオーバーや革ジャンを着て歩いている人を見かけるくらい。季節での衣替えという習慣は英国にはありません。気温に対し適切な服を個人の判断できているのです。

インドに植民地を持っていたころの写真を見ると英国人は半ズボンで開襟シャツそしてパナマ帽をかぶっています。ネクタイを締めたスーツ姿ではありません。家は軒が深くテラスもあってその土地で少しでも快適に過ごせる工夫が見て取れます。建築にしろ服装にしろその土地の気候風土に合ったものになっていたのです。空調設備が発達してどんな気候風土でも対応できる建物がいたるところに建っています。電気が止まればどうしようもないものばかり。古来、日本では夏にどう対応できるかという観点から設計されてきました。盆地で暑い京都の町家の建て方は示唆に富んでいます。

浴衣を含む和服も暑さ対策が本来できるものです。街で見かける現代の和服では暑くてたまりませんがね。川勝平太さんは西洋地域学から脱却して日本地域学を起こす必要があると力説されています。多くの学問も地域特性(その土地の気候風土に根差した)があるのです。ご本人の説をまずは服装から実践されたらいかがでしょうか。
東南アジアの国々は暑い国に適した正装があります。日本も独自で夏の正装を作り出して行きましょう。世界で活躍するデザイナーがいらっしゃるのですから。

日本の建築界では世界的に活躍する建築家でも日本の気候風土に適した現代建築を設計できていません。まだまだ紳士服界も建築界も西洋物真似にとどまっているのが残念です。
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by 10nenchodo | 2011-07-07 14:36

節電①照明

原発事故に伴う電力の供給不足から企業も家庭も節電に追われている。
日本は明るければ明るいほど豊かな文明と思うようになったのは何時の頃からでしょうか。

昼間からいたるところに照明がついていて、眩しいほどに明るいところだらけになっていました。
節電が叫ばれはじめてからどんどん照明が落とされ薄暗いと感じる方も多いかと思いますが、
英国生活での体験からするとこれでもまだ明るすぎると感じます。

谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」を読んで暗さの中に豊かな文化があることを思い知らされます。
町が暗ければ月明かりや星の輝きを楽しむこともできます。

40年ぐらい前に2年間、ロスアンゼルスで生活していましたが、高級なレストランほど室内が暗く、明るい外部から中に入ると目が慣れるまでしばらくは暗くて中がどうなっているかまるで見えません。目が慣れてからでもメニューの字をはっきり読むことができないほど暗かったことを思い出しました。20年後に再訪した時も、高級なレストランはやはり暗かったのですが現在はどうなのでしょう。キャンドルライトで食事をするのが高級感があったりロマンチックと感じるのはどうしてでしょうか。

日本食の彩りを味わうにはそれなりの明るさは必要ですがほどほどにとどめて欲しいものです。芸妓(げいこ)さんや歌舞伎役者の白塗りは暗いところでもはっきり美しく見せるためのものです。ライトをいっぱい浴びたらハレーションをおこしてしまいます。
節電のためにLED照明にするのも結構ですが、もっともっと「陰翳礼讃」できる環境を取り戻したいですね。
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by 10nenchodo | 2011-07-04 10:41